dinner 平山夢明

ダイナーはとても面白かった。強くおすすめします。

一般人お断り殺し屋御用達のバー。

素っ気無いがこの世のものとは思えないハンバーガーを作るマスターの元ににクセだらけの殺し屋たちが集まります。

そこに売り飛ばされてきたやる気のないウェイトレスが主人公。

出てくる人たちどれも愛着を持てる。沢山出てくるのに消化不良が無い。

情景の雰囲気やアクションも入り込めます。

読み終わってしまうのがもったいなかった・・。マスターのハンバーガー食べたい。

 

 

黄金の羽の拾い方

たちばなあきらさんはロマンチックな描写にしびれます。

もちろん、財テク話もためになるのですが、タイトルにもある、黄金の羽の描写などせわしない日常のこの世界にファンタジーの粉をまぶしてもらったような気分になりました。

橘玲さんの小説もその後読みましたが、楽しめました。多才な方なんですね。

雨の降る日曜は幸福について考えよう

が一番好みでした。

3月11日以降の本を楽しみにしています。、あ、もうとっくに出てるようですね。

ウはウミウシのウ―シュノーケル偏愛旅行記 宮田 珠己

タンクを背負うダイビングではなく、こだわりのシュノーケリング脱力エッセイ。

シュノーケルのマニュアル本を探していてたどり着きました。

酸素ボンベを背負って海の深いところにいけばそれはすごそうですよね。でもなんか色々準備が面倒そうです。

もぐろう、と思ってぱっともぐれる身軽なかんじがいいのです。

シュノーケルだけでもすごいサンゴがみれるところがあるんですよ・・日本に。・・本州ですよ。

本を読んでから行きました。満足でした。

紹介されている国内のポイントでまだ行けていないところがあります。いつか行きます。

すべて真夜中の恋人たち 川上未映子

この方はメディアに沢山取り上げられて、容姿もきれいだし、本が面白いだろうか、と斜にかまえてしまいます。
しかし、お話に軽薄さというか軽さがなくていいですね。どこがどうかよくいえませんがいいお話でした。
前の作品のヘヴンもヒロインの壮絶なかんじが印象にのこっています。
なにかの番組でなにかの授賞式の時に、「歌のときは書いても書いても誰一人聞いてくれなかったのに、今沢山の人にっ読んでもらえるようになれて、ただうれしい」(すごくうろおぼえ)というようなことをいって涙を流す姿がけなげで素敵に見えました。
この本の帯を読み終わってから見てみると、本の品格に似合っていない軽薄なようなものに見えて少し残念に思いました。

 

幸せはいつもちょっと先にある 期待と妄想の心理学 ダニエル・ギルバート

これは強くお勧めします。
血のにじむような努力、気の遠くなるような月日をかけてやっと念願の事柄を達成したとします。
しかし、達成したその現実を味わいながらあなたは思うかもしれません。
「え、これってこんなもんだったのかな・・」
もしこれが、死の直前だったらどうしましょう。
では、実現したときにがっかりしない未来(目標)の予測方法ってあるんでしょうか。というお話です。

どうせ目指すなら正しい方向にすすみたいものですよね。

そういえばこういう話も本の中にあったと思います。

こうなったら絶対不幸せだろうからそれを避けるように日々生きていったとします。

で、傍から見たらこうなったら絶対不幸せだろう、と想定したまさに今その状況にいる人にインタビューしてみると、意外と本人は現状をそう不幸せだとは感じていないことが多々あるそうです。脳の機能はそのようになっているのだとか。

不幸せになりたくない、との動機からがまんしていることが沢山あったりしがちですけど、ひょっとしてもしかして、傍から見て不幸そう、という状況は有り得ても、本人にとって不幸って地上に存在しなかったりして・・と妄想してみました。

でもまあ私が今一番知りたいのはタイトルの幸せはいつもちょっと先にある、目指した場所に辿り着くたびに私たちは
満足できなくなり、幸せはちょっと先に逃げてしまうのか?ということです。

とても大事な秘密が潜んでいる気がするので、まだ何回か読む予定です。

人並みといふこと しりあがり寿

漫画家のしりあがり寿さんのエッセイ。

人並みとは何か、そこに人が幸せを感じるかどうかの秘密があるのではないか、

その実体はまだつかめていないのですが、その手がかりにつうじるものをこの本の中に感じたのです。

人を動かす デール カーネギー

いわずとしれた自己啓発所の元祖ですが、ためになります。

ナポレオンヒルさんのもそうですが、あやふやになりがちな心の姿勢についての話がかっちりと論理的な文の作りで書いてあるところが好きです。

もちろん道を開くもおすすめです。

思考は現実化する ナポレオン・ヒル

若かりし頃、マニュアルどおりにしか行動できないマニュアルボーイってかっこわるい、みたいなブームがあったので、ずっと馬鹿にしていたのです。

でもある本を読んでから信じるものは救われるというか、どう思われようとどんどん読んで真似してみようと思ったのです。

それから随分自己啓発書をよみました。この本は厚くて読み終わるのに時間がかかりました。

それはもう沢山の自己啓発書が世にあふれてますけど、結局は古典の3,4冊の内容を言い方変えて出しなおしてるだけですよね。一瞬でもやる気になれれば私にとって意味はあるのですが。

私はこうするのがいいと思う、という主張ではなく、何千という成功者たちをインタビューする中で見えてきた方法だという裏づけのせいか、とても強いかんじを楽しみましょう。

(その成功って私にとっても成功ですか?みたいな疑問もまた生まれてくるわけですが。)

 

あなたもいままでの10倍速く本が読める 

けっこう、速読ってとばしてるだけじゃんね、と疑ってたのですが、まあどんなものか一回読んでみようと思って読みました。

かちっかちっと技術として説明してくれるのがよかったです。

信じる気持ちが足りないのか、10倍速くはなっていませんが、読む前よりは随分速くなったと思います。

この本のおかげで「この本つまらないじゃないか」と思いながらも義務感?でとりあえず最後まで読んでしまうということが減らせました。

まずは実践してみてから判断しようということで、目を閉じて心を落ち着けてから、いきなり本を開くのではなく、表を見、裏を見、本の印象を感じつつ、においなんかもかいで見たりして。とほんとにやってみたんですよ。

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか ナシーム・ニコラス・タレブ

信じられないほど高い給料をもらっているウォール街のエリート投資家は、本当にその方法、実力が高くて今のその地位にいるのか。

まぐれ、偶然の結果、確率の問題でたまたま生き残っただけでないという保証はあるのだろうか。

本人たちはその勘、能力、方法論が優れているから成功したのだ、というだろうが、同じ程度の能力、同じ方法をとって賭けに負けていった人たちの数について考えなければならない。

見習うならばよりうまくいく方法を見習いたい。それでは、どういう人の方法を学ぶのが一番いいんだろうか、という点について考えさせてくれる本。

投資家とギャンブラーはどう違うのか、違わないのか、みたいな。